一着のベストが繋ぐ心。
訪問診療だからこそ出会える、大切なひととき
訪問診療のひとこま
先日の訪問診療で、90代のMさんのお宅を訪ねました。
ふと目にとまったのは、Mさんが着ていた可愛らしいベスト。お尋ねすると、表は着物の端切れ、裏地は普着ていたコートの裏地を使い、ご自身で縫い合わせたものだと教えてくださいました。
タンスから、着物をリメイクした羽織ものもいくつか見せてくださいました。
それぞれの着物には大切な思い出があるそうです。
お母さまからお姉さま、そしてMさんへと受け継がれてきた着物。
女学校時代のお友達と一緒に買いに行った着物。
今でもそのご友人とは電話でお話しされる仲だそうです。
「昔のはなし」と笑いながら話されるMさんの言葉の中に、これまでの暮らしと大切な思い出が詰まっていることを感じました。
ご自宅での診療だからこそ出会える、患者さんの暮らしや表情があります。
いきいきとお話しされる皆さんとの時間は、私たちにとって大切なひとときです。
Mさんのお宅では、春から夏にかけて畑も案内してくださいます。
次の訪問診療も楽しみにしています。

看護師 松嶋 | ものがたり診療所

0763-55-6100